野市 風の路が絆ぐ家

田園風景に並ぶ2つの漆喰の家、この2棟を“風の路”が絆ぎます。
風の路(外部土間空間)は多様な使い方のできる空間であり、親子という関係性を絆ぎ、建築の持っている時間を絆ぎます。
世代を越えた土佐派の家、さらに次の世代にも絆がるように願います。
建設地は香南市野市町、東に田園風景の広がる住宅地に漆喰と木の家が、南北に道を挟んで並んでいます。
北側に約25年前に当事務所が設計した親世帯の家、南側に今回建築した娘夫婦の家があります。
娘さんは幼少のころから漆喰と木の家で育ち、家を建てるならば同じ自然素材で包まれた家にしたいという事が希望でした。
平面プランは建坪を抑えるようコンパクトにまとめました。また南東の角を開口にして田園風景の展望、朝日の美しい風景を切り取れるようになっています。その為にリビング障子は全て引き込むことができます。
これは北側の家と同じプランで“時間を掛けて証明した良さ”を同じように今回の設計にも取り入れました。


所在地 香南市
構造種別 木造2階建
延床面積 112.5㎡
竣工年 2018