伊野幼稚園

伊野に残る伝統的な町屋の街並みに調和するために南棟と北棟のそれぞれに切妻屋根をかけました。素材も街並みとの調和を考慮し、外観は、日本瓦葺き、腰壁は桧板張り、上部壁は土佐漆喰塗としました。また、土佐の激しい雨に耐えるため、土佐の町家には瓦の水切りがつけられています。建物では現代風に解釈し、アルミの水切りを設置しました。
内部仕上は、園児の触れるところでは優しい自然素材を用い、床は桧のフローリング張り、腰壁は杉板張り、上部壁は土佐漆喰塗と、園児の作品の展示ができるよう掲示クロス張で仕上げています。中央の和紙のひだまり空間は、園児の新しい感性を育むために、本棚および円形のベンチを設けて自由に絵本が読めるように考えています。


所在地 いの町
構造種別 木造平屋建
延床面積 536㎡
竣工年 2014

細木建築研究所JV