とさ自由学校

人口三十万の高知市より40分。人口二万五千のいの町より15分。地方の中核都市より至近の地でありながら自然一杯の地。仁淀川の支流勝賀瀬川に添う地である。
勝賀瀬川は昭和50・51年の連年豪雨で、枯れた川となってしまったが、子供たちの足で、20分程下れば、透明度日本一の清流を体感できる。車で15分程逆上れば、渓谷美を誇る中追渓谷に出合い、さらに急峻な路を登れば、登山も味わうことができる。この地の夜はあくまでも暗く、緊張感がもたらす静けさを持ち、星が手の届く位置で子供たちを招く、星の観察も良し、自然界の大きさを知る。その地に住む人々は、自然に敬意を捧げるべく、ご先祖様より語り継がれたお話をもつ。子供たちの今をそして未来を生きる、生き方に大きな夢をもたらすものとなるだろう。
子供たちは、春は桜の下での花見に日本の四季を誇り。初夏は新芽に、生命の息吹を感じ。夏は清流仁淀川での川遊びに興じ、休むを知り。秋は紅葉を満喫し、日本人としての感性を磨き。冬は時に雪を体験し、北の山より吹き降ろす寒風に、自然の厳しさを体感し、生きる素晴らしさを自然より教わる。
それらの体験・体感をこの学舎で共に、誇り、語り、感じ、知り、磨き、教わり、歓び合う自然体感の場となることを願う。


所在地 いの町
構造種別 木造2階建
延床面積 331.01㎡
竣工年 2019